雨樋にこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

雨樋にこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

投稿日:2019.3.6 更新日:2022.10.24

 

雨樋はどの建物にも取り付けられているもので、建物の腐食を防ぐために大切な役割を持っています。

そのため、雨樋の劣化が見られた際にはしっかりと修理することが大切です。

今回は、注意が必要な雨樋の劣化症状やその原因について解説します。

これから説明するような劣化症状が起こった際には、修理をおこないましょう。

 

雨樋の役割や名称については、「雨どいの役割と各部位の名称」をご覧ください。

 

 

 

雨樋の注意すべき劣化症状

 

 

 

雨樋は、軒樋や縦樋などの様々な部位から構成されていますが、主に劣化症状が出やすいのは「軒樋」と水を集めるための「集水器」付近です。

それぞれの部位で起こる症状について説明します。

 

 

軒樋の症状

軒樋で多く見られるのは、以下のような症状になります。

 

・軒樋の詰まり

・軒樋のゆがみ

・軒樋のたわみ

・軒樋の脱落

・軒樋の取付位置不良

・支持金具の曲がりや壊れ

 

軒樋の破損によって雨水が正常に流れないと、屋根から地面に向かって直接雨水が落ちて騒音が発生し、跳ね返った雨水が外壁や基礎を傷めてしまう可能性があります。

 

 

集水器(上合)の症状

集水器付近で起こりやすい症状は以下になります。

 

・集水器の脱落

・集水器のズレ

・集水器の割れ

・集水器からの雨漏り

・竪樋をつなぐ集水器のエルボの脱落

 

集水器が破損していると、軒樋を流れてきた雨水を集めて地上の流すことができません。

雨樋が正常に機能しないと建物の耐久性にもかかわるため、放置せずにしっかりとメンテナンスをおこなうことが大切です。

 

 

 

雨樋の劣化症状の原因

雨樋にこんな症状が出たら要注意!劣化の原因とは?

 

雨樋の詰まりやゆがみなどの劣化症状は、様々な部位で発生します。

次はそれらの劣化症状の原因について解説します。

 

 

詰まり

雨樋は建物の高い位置にあるため普段は見えにくいですが、泥やホコリなどが溜まっていることがあり、それらは時間が経つにつれて増えていきます。

さらに、雨樋の内部にカビやコケなどが発生すると、雨水の排水が邪魔され詰まりが起こってしまいます。

その結果、雨水があふれてしまい、本来は水が落ちてこない場所で雨漏りが発生してしまうのです。

また雨樋の近くに高い木がある場合、落ち葉や枝が入ってしまう可能性も高く、他にも虫の死骸や風で飛ばされてきたゴミなどが詰まりを起こしてしまうケースもあります。

ほとんどの場合は雨樋の掃除をすることで解決しますが、長期間放っておくと重さで雨樋がゆがみ、交換が必要になってしまうこともあります。

 

 

ゆがみ

ゆがみは外部からの衝撃によるものがほとんどで、突風や台風などの暴風雨の影響でゆがんでしまうことがあるのです。

昨年、大きな被害を受けた台風21号や24号は記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

当社も、台風直後はお問い合わせが増え、軒樋自体が飛ばされてしまったというお客様もいらっしゃいました。

 

こちらは飛ばされて落下してしまった雨樋です。

 

 

また大雪が降った際も、屋根に積もった雪が落ちる時に雨樋がゆがんでしまうことがあり、金具が外れて雨樋が垂れ下がってしまうといった深刻なケースもありました。

雨樋がゆがんでしまうと雨樋から雨水が落ちてくるようになり、軒と隣の敷地が近い場合などは近隣の方へ迷惑をかけてしまうこともあります。

そのため、ご自宅だけの問題だと考えずに早めに交換するようにしましょう。

またその他にも、紫外線が原因でゆがみが起こることもあります。

雨水が正常に流れているなら急ぐ必要はありませんが、ゆがみがひどくて雨水が正常に流れていない状態であれば、早めの修理が必要です。

 

 

割れ

雨樋の割れは通常ではあまり発生しません。

割れが起こる原因としては、自然災害が起こったケースが挙げられます。

しかしながら、雨樋の素材がプラスチックの場合は、熱で伸び縮みすることで雨樋同士がぶつかり割れることがあります。

割れにくい素材を選ぶのならガルバリウム鋼板がよいでしょう。

金属も熱による伸縮は多少あるものの、プラスチックよりは少ないのです。

 

 

 

雨樋の交換時期は?

雨樋の耐用年数は約20年~25年といわれているので、まずはその期間を目安として交換を検討するとよいでしょう。

しかし、雨樋は置かれている環境下によって劣化の速度も異なります。

そのため、耐用年数よりも早い段階で詰まりや割れなどの劣化が見られた場合は、早めに交換をおこないましょう。

また、外壁塗装や屋根塗装などでお住まいを点検してもらう機会があれば、一緒に雨樋の点検もしてもらいましょう。

 

 

 

まとめ

雨樋は雨水から建物を守ってくれる重要な装置になります。

自然災害や経年劣化によって様々な症状が現れた場合、建物自体の寿命にもかかわってしまいます。

そのため注意すべき劣化症状を発見した場合は、交換時期が来ていなくても早めのメンテナンスをおこないましょう。

 

当社の雨樋修理については「雨樋修理」からご確認ください。

 

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