カバー工法をおすすめする理由!メリットと手順について
投稿日:2022.7.9
建物の中でも屋根は、雨風や紫外線の影響を直接受けるため劣化しやすい箇所になります。
劣化を放置しておくと、雨漏りや建物の腐食につながってしまうので修繕をおこなう必要があります。
屋根の修繕方法でよくおこなわれるのは「カバー工法」という方法です。
この記事ではカバー工法とは何か、葺き替え工法との違いやメリットとともに詳しく解説します。
カバー工法とは?
まずカバー工法とはどのような工事なのか、どれくらいの時期に工事をしたらいいのかなど、カバー工法について詳しく解説します。
カバー工法と葺き替えの違い
屋根の修繕方法には、「カバー工法」と「葺き替え」の2種類があります。
・カバー工法:古い屋根はそのままで上から新しい屋根を被せる方法
・葺き替え:古い屋根を全て取り外して新しい屋根に取り替える方法
カバー工法での新たな屋根には、ガルバリウム鋼板という軽い屋根を使用することが多いです。
そのため、建物に負担をかけることがありません。
また、葺き替えは屋根を全て取り外すので時間や手間がかかりますが、カバー工法では上から被せるだけなので時間と費用を抑えることができます。
カバー工法をする時期は?
カバー工法は築何年でおこなうのがよいのでしょうか?
例えば築10年未満の場合、屋根が剥がれるなどの不具合が起こることはほとんどないでしょう。
そのため、築10年未満でカバー工法をおこなうのは早いかもしれません。
しかし、築10年未満でも強風が多い地域や使用している屋根材によっては、屋根の剥がれが起こるケースもあるので、そのような場合は検討するとよいでしょう。
では、カバー工法をおこなうのに最もよいタイミングはいつなのでしょうか?
スレート屋根は、築10年~20年ほどでひび割れや剥がれなどが発生することが多いです。
そのため、カバー工法は築10~20年でおこなうのがおすすめのタイミングとされています。
カバー工法ができない屋根は?
カバー工法はすべての屋根で使用できるわけではありません。
劣化がかなり進んでいる場合は釘やビスが効かないことがあり、新しい屋根を固定することが困難なので葺き替えが必要なケースがあります。
また、屋根の種類によってもカバー工法自体ができない、またはおすすめできない屋根があります。
・瓦屋根
・金属屋根(トタンなど)
瓦屋根はカバー工法そのものができないため、葺き替えによる工事が必要です。
金属屋根はカバー工法自体ができても、劣化が進んでいる場合にはおすすめできません。
カバー工法のメリットとは?
カバー工法には以下のような嬉しいメリットがあります。
費用が抑えられる
カバー工法では既存の屋根はそのままにしておくため、撤去するのは貫板と棟板金のみになり撤去費用がかかりません。
また廃材も少なくて済むため、廃材処分費用も抑えることができます。
工事費用を抑えたい方はカバー工法を選ぶとよいでしょう。
工事期間が短い
カバー工法では撤去に時間がかからないため、葺き替えと比較すると短い期間で工事が完了します。
7~10日ほどで作業が完了することが多いので、できるだけ工事を早く終わらせたい方にはおすすめです。
また、工事期間が短いということは費用を抑えることにもつながります。
断熱効果が上がる
屋根カバー工法の場合は、先ほども説明したように既存の屋根が残ったままになります。
そのため屋根を2枚重ねているということになり、屋根の厚みが増します。
その結果、断熱効果が上がるというメリットにつながるのです。
カバー工法の手順
① 棟板金の撤去
まずおこなうのは、棟板金と貫板の撤去です。
カバー工法では、撤去するのはこの部分だけなので廃材が少なくて済みます。
② ルーフィングシート張り付け
ルーフィングシートとは雨漏りから屋根を保護するための防水シートのことで、既存の屋根の上に敷きます。
張り付け方法は、ルーフィングシートを屋根の斜面に対して横向きに敷き詰め、防水性を高めるためにシートの重ね代は10㎝前後取るようにします。
その後、シートを釘やビスで屋根に固定して完了です。
③ 新しい屋根の張り付け
屋根材は1枚1枚ハサミで切り工具で折り曲げて加工し、釘やビスで張り付けます。
金属屋根には断熱材が使用されているので、屋根裏への熱の侵入を防ぐことができます。
④ 貫板・棟板金の取り付け
貫板とは棟板金の下地のことで、屋根と棟板金をつなぐ役割があります。
貫板に使用するのは木材ではなく樹脂製のものなので、水や湿気によって腐食することはありません。
その後加工した棟板金を取り付け、雨水の侵入を防ぐためのコーキング処理をおこなって施工完了となります。
まとめ
カバー工法には費用を抑えられたり工事期間を短くできたりと、さまざまなメリットがあるのでおすすめの屋根の修繕方法になります。
ただし、屋根の種類や状態によっては施工できないケースがあるので、全てのケースでカバー工法がおすすめというわけではありません。
そのため、屋根の状態に合わせて適切な判断をすることが大切です。
*K*
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