外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

投稿日:2023.3.18 更新日:2023.3.20

外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

 

住まいの外壁にクラック(ひび割れ)を見つけたら驚かれる方は多いでしょう。

「いつの間にか外壁にひびが入っている。」「放置しておくと家が崩れるのではないか。」など、知らない間にひびが入っていたら不安ですよね。

本記事では外壁のクラックがなぜ起こるのか、クラックの種類や原因について解説します。

 

 

 

外壁クラックの種類

 

外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

 

クラックとは外壁のひび割れのことです。

自宅を外から見た時に、いつの間にかひびが入っているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか?

クラックと言っても様々な種類がありますので、それぞれご紹介します。

 

 

ヘアクラック

ヘアクラックは名前の通り、髪の毛程の細いクラックを指し、クラック幅0.3㎜以下・深さ4㎜以下の微細なひび割れです。

経年劣化などにより塗膜の表面にひび割れの症状が見られます。

ヘアクラック程度のひび割れであれば建物に及ぼす危険性は低く、急いで修繕をする必要はありません。

 

 

構造クラック

構造クラックは構造に悪影響を与える危険性の高いクラックを指し、幅0.3㎜以上・深さ5㎜以上の大きさのひび割れのことです。

構造クラックは壁内や外壁材そのものが割れている可能性が高く、すぐに修繕をする必要があります。

建物の強度の低下に加え、雨水の侵入や外壁の劣化、腐食を招く恐れがあります。

放置をしているとひび割れが拡大し、状況が深刻になる可能性もあるため、早めに業者へ相談しましょう。

 

 

乾燥クラック

乾燥クラックは、時間の経過とともに水分が無くなりひび割れを起こしている状態を言います。

クラック幅は狭くとても小さなひび割れで、外壁が汚れていると素人にはほとんど発見できないひび割れです。

 

 

縁切りクラック

塗装作業の中断や時間差によって塗装状態が不規則になり、クラックが起こることを縁切りクラックと言います。

縦や横、一直線にクラックが起こることが特徴で、広範囲に症状が見られるため注意が必要です。

通常、一面を1度で仕上げるように作業しますが、天候や状況によっては作業を中断する必要があります。

1日~2日程度の時間差であれば発生することはありませんが、1ヵ月以上時間が空いてしまう場合は注意が必要です。

 

 

そのほかの外壁劣化については「こんな症状が出たらご相談ください」からご確認ください。

 

 

 

外壁にクラックが発生する原因

 

外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

 

外壁クラックの種類について解説しましたが、クラックはどのような原因で発生するのでしょうか?

主な発生原因は以下の通りです。

 

・外壁の経年劣化
・塗装工事の施工不良
・地震による揺れ
・車や電車による振動

 

それぞれ詳しく解説します。

 

 

外壁の経年劣化

外壁は時間とともに劣化が進んでいきます。

劣化した外壁は防水性が失われていき、雨水の侵入により建物自体の劣化も加速して傷みます。

汚れや0.3㎜未満のクラックでも早めに補修しておくことで、できるだけ劣化を抑えることができるでしょう。

また、ひび割れや経年劣化を予防するためにも、基本的には10年を目安に塗装のメンテナンスをおこなうことをおすすめします。

 

 

塗装工事の施工不良

外壁塗装工事後、数カ月しか経っていないのにひび割れが発生した場合は施工不良の可能性があります。

塗装工事をする際、塗料を乾燥させる工程がありますが、業者によって乾燥時間を十分に確保できていない場合があります。

塗料を適切な量や正しい方法で塗装しているか、業者へ確認をおこないましょう。

 

 

地震による揺れ

地震によって外壁にひび割れが発生する事例は多く発生しています。

大きな揺れによって建物は歪みを生じ、外壁にひびが発生します。

構造クラックの原因にもなりやすく、安全面でも与える影響が大きいです。

また表面的なひび割れだけでなく、外壁内部や建物自体に影響を及ぼしている可能性もあります。

地震後は入念な外壁のチェックが必要なので、業者に相談することをおすすめします。

 

 

車や電車による振動

大きな道路や電車の線路に面している住宅に多いのが、車や電車の振動によるひび割れです。

このような状況下にある住宅は頻繁に振動を受けてしまうため、外壁にひびが入りやすいでしょう。

 

 

 

外壁クラックを放置した場合

 

外壁のクラックはなぜ起こる?クラックの種類と原因を解説

 

外壁にクラックが見られた場合は、放置をせず適切な修繕をおこないましょう。

クラックを放置していると、建物に以下のようなトラブルが発生してしまいます。

 

 

雨漏りの発生

ひび割れしている部分を放置していると雨水が建物の内部へ侵入します。

軽微なひび割れでは気づきにくい可能性がありますが、雨水を含んでいき次第に雨漏りが起こるため注意しましょう。

 

 

建物の耐久性が減少

ひび割れによって建物自体の強度が弱くなります。

地震や揺れに対する耐久性が減少し、最悪の場合は緊急性の高い工事が必要になる場合があります。

 

 

湿気によるカビの発生

ひび割れた箇所から雨水が侵入することによって、外壁内部の湿気が高くなります。

その結果カビが繁殖しやすい環境になり、室内の空気中にカビ菌が広がってしまうでしょう。

最悪の場合、アレルギーや感染症などの健康被害に繋がる可能性もあります。

 

 

湿気によるシロアリの発生

ひび割れから侵入した雨水による湿気は、シロアリの発生しやすい環境となります。

シロアリが繁殖した場合、建物の弱体化を招き、倒壊のリスクを高めてしまうので注意しましょう。

 

 

 

まとめ

外壁のひび割れは、経年劣化や地震などの振動が主な原因です。

ヘアクラックや乾燥クラックなどの軽微なひび割れから、構造クラックといった幅が広く深いひび割れに分けることができます。

ひび割れを放置しておくと建物の強度が弱まり、雨水や湿気によって雨漏りやカビ等の問題へと繋がってしまいます。

経年劣化を予防するためにも外壁は10年を目安にメンテナンスをおこないましょう。

特に構造クラックは緊急性が高く、見つけた場合は早めに業者に相談する必要があります。

 

*K*

 

 

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