クリア塗装って何?メリットや塗装ができないケースとは?
投稿日:2023.7.15 更新日:2023.7.18
外壁の塗り替えを検討している方で「塗装はしないといけないけど、今のデザインは変えたくない」と考えている方もいるのではないでしょうか。
今の外壁デザインやカラーを気に入っている場合は、そのまま残したいですよね。
そのような場合に適しているのが「クリア塗装」です。
クリア塗装をおこなうことで、既存の外壁デザインを残したまま塗り替えをすることが可能です。
この記事では、クリア塗装とはどのような塗装か詳しく解説します。
また、クリア塗装ができないケースもあるため、この記事を参考にして住まいの外壁では施工可能かチェックしてください。
クリア塗装とは
クリア塗装とは無色透明な塗料を使った塗装のことで、クリヤー塗装とも呼ばれています。
無色透明な塗料なので塗っても下地が見え、既存の外壁をそのまま残すことができます。
家を建てた際に外壁をこだわって作った方や、今の外壁デザインを気に入っている方などはデザインは変えたくないと思うでしょう。
そのような場合には、クリア塗装がおすすめです。
クリア塗装では既存の外壁デザインや素材を活かしながら、耐久性を高めてツヤを出すことができます。
通常の色付き塗料には顔料が含まれており、この顔料によって色が付けられています。
この場合、既存の外壁と同じ色を選んだとしても、全く同じ色にはならず元の色を再現することは難しいのです。
一方、クリア塗料には顔料が含まれていないため、元の色はそのままでツヤを与えることができるのです。
クリア塗装のメリット
クリア塗装の大きな特徴は、前述した通り既存のデザインやカラーを残したまま耐久性を保つことができる点です。
しかし、そのほかにも以下のようなメリットがあります。
・ツヤを出すことができる
・外壁を長持ちさせることができる
・チョーキングが発生しない
・塗装回数が少なく済む
それぞれ詳しく解説します。
ツヤを出すことができる
クリア塗装をおこなうと、美しいツヤを出すことができます。
光沢感には、ピカピカな光沢感があるツヤ有り・ツヤを少し抑えた3分ツヤ有り・マットな質感なツヤ消しなど、さまざまな種類があります。
ただし、同じツヤ有り塗料でも、メーカーによってツヤの程度が異なるため自分に合ったものを選びましょう。
外壁長持ちさせることができる
クリア塗装はツヤを与えることで美観を整えるだけではなく、外壁を保護して耐久性を高める役割があります。
光沢感と同じく機能性も塗料によって異なるため、環境に合わせて選びましょう。
外壁の耐久性を高めることで、外壁が長持ちします。
チョーキングが発生しない
チョーキング現象とは、雨や紫外線などによって表面の塗膜が劣化することで、外壁を手で触ると白い粉状のものが付着する現象のことです。
チョーキング現象は塗料に含まれている顔料が劣化することで発生します。
通常の塗料は顔料が含まれているため、経年劣化によってチョーキングが起こります。
しかし、クリア塗料には顔料が含まれていないため、耐用年数が経過して劣化してもチョーキングは発生しないのです。
塗装回数が少なく済む
通常の塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りが基本となります。
一方、クリア塗装では下塗り材を使用した下塗り塗装がないため、クリア塗料を2度塗りしたら完了です。
通常の塗装よりも塗装回数が少なく済み、その結果費用も抑えることができます。
クリア塗装ができないケース
クリア塗装には塗装自体ができないケースがあります。
クリア塗装ができないケースは、既存の外壁の状態が以下のような場合です。
・特殊コーティングされた外壁
・チョーキング現象が起こっている外壁
・ひび割れが起こっている外壁
ご自宅の外壁が当てはまっていないか確認をしてみましょう。
特殊コーティングされた外壁
光触媒や無機、フッ素などの特殊コーティングされた外壁には、クリア塗装をすることはできません。
特殊コーティングの上からだとクリア塗料が密着しにくくなり、施工後すぐに剥がれてしまう可能性があるのです。
ただし、最近では特殊コーティングの上から塗れる下地材もあるため、業者に相談するとよいでしょう。
また、コーキング部分にはクリア塗料を塗ってしまうと割れが起こってしまうため、コーキング部分は養生して塗装をしないなど注意が必要です。
チョーキング現象が起こっている外壁
チョーキング現象は、塗料の劣化によって外壁表面に白い粉が付く現象です。
チョーキング現象が起きている外壁にクリア塗装をおこなうと、白っぽくなったりムラが出たりと綺麗な仕上がりになりません。
また、しっかりと付着せずに剥がれやすい塗膜にもなってしまいます。
もしどうしてもクリア塗装をしたい場合は、クリア塗装をする前に色付け塗料で一度塗装をおこなうことで、チョーキング現象が起こっている外壁でも塗装をすることが可能です。
ただしその場合は、工程が増えるため費用も高くなってしまうというデメリットがあります。
ひび割れが起こっている外壁
ひび割れが起こっている場合、クリア塗料を塗ってもひび割れを塞ぐことはできません。
そのためコーキング材にて補修をする必要がありますが、クリア塗料は透明なため補修した跡が見えてしまいます。
補修した跡が見えてしまうと、せっかく塗装をしても見栄えが悪くなってしまうため、クリア塗装は適していません。
まとめ
クリア塗装は、外壁のデザインをそのまま残したい場合におすすめな塗装です。
デザインは残しながらもツヤを与えることができるため、美観を保つことができます。
ただし、特殊コーティングされた外壁や劣化がひどい外壁など、外壁の状態によってはクリア塗装ができないケースもあるため注意が必要です。
クリア塗装を検討している方は、クリア塗装のメリット・デメリットをしっかりと把握した上で塗装をおこないましょう。
当社の外壁塗装については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。
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