棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

投稿日:2023.7.22 更新日:2023.8.3

棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

 

定期点検などの際に「棟板金の釘が浮いています」と指摘されたことがある方は多いのではないでしょうか?
それは棟板金の釘抜けが原因です。
屋根の頂上には棟板金が釘で取り付けられていますが、経年劣化によってその釘が緩み抜けが起こってしまうのです。
どの家でも起こってしまう釘抜けは、放置してしまうと雨水の浸入を許してしまい建物に影響を与えるため、メンテナンスは欠かせません。
本記事では棟板金の釘抜けについて、原因や放置した場合に起こるトラブルをご紹介します。

 

 

 

棟板金の釘抜けとは?

 

棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

棟板金とは、屋根の頂上に付いている板金のことをいいます。
棟板金で屋根材を覆うことで、隙間から内部へ雨水が入り込まないようにする役割があります。
屋根の一番上に設置されているため雨風や紫外線などの影響を受けやすく、劣化もしやすい箇所です。

 

また、棟板金の下には貫板という下地材が取り付けられており、横から釘を打つことで固定されています。
棟板金の釘抜けとは、その釘が経年劣化によって少しずつ抜けてきてしまう現象のことです。
この現象はどの家でも起こる劣化で、原因については次で解説します。
棟板金の耐用年数は約15~25年ですが、釘抜けは約7~10年で起こってしまうため、この時期を目安にメンテナンスが必要になります。

 

 

 

棟板金の釘抜けの原因

どの家でも7~10年ほど経過すると、棟板金の釘が抜けてきてしまいます。
棟板金の釘抜けの原因は「熱膨張」です。

金属でできている棟板金は性質上、日中には太陽の熱で膨張し、夜になって気温が下がると収縮します。
膨張する際は棟板金と一緒に釘も外に引っ張られますが、収縮の際は釘はそのままの位置で棟板金のみが収縮します。
このような膨張と収縮を繰り返すことで、少しずつ釘が緩み抜けが起こってしまうのです。
この現象はどの家でも起こってしまう現象なので、築7~10年ほどを目安にメンテナンスが必要です。
よく日が当たる家であれば、7年ほどで釘が抜けてしまうケースもあるでしょう。

 

 

 

棟板金の釘抜けを放置した場合

 

棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

棟板金の釘抜けは、放置してしまうと以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

 

・貫板の腐食
・棟板金の飛散
・雨漏りの発生

 

このような劣化を防ぐためにも、放置せずにメンテナンスをおこないましょう。

 

 

貫板の腐食

釘が緩み抜けてくると、抜けた釘の間に隙間ができ雨水の浸入を許してしまいます。
雨水が浸入し続けると棟板金の下にある貫板にも雨水が入り込み、次第に貫板が腐食してしまうのです。
貫板には棟板金を固定する役割があるため、貫板が腐食してしまうことで釘が打てなくなり、棟板金が固定されなくなってしまうのです。
貫板が腐食したら貫板交換が必要になります。

 

 

棟板金の飛散

前述したように、棟板金の釘抜けによって貫板が腐食することで棟板金が固定されなくなってしまうと、棟板金が浮いてしまいます。
その結果、台風などの強風によって棟板金が飛散する危険があるのです。
飛散してしまった棟板金が近隣の家に落ちた場合はトラブルになり、通行人に当たってしまった場合は怪我にも繋がるためとても危険です。

 

 

雨漏りの発生

釘が抜けた隙間から雨水が浸入することで貫板が腐食するだけではなく、雨漏りへと発展することもあります。
また、釘が抜けて棟板金が飛んでしまうと、雨水が貫板に直接当たるため雨水が入り放題になってしまうのです。
雨漏りが発生してしまうと、建物の耐久性にもかかわってしまいます。
このように棟板金の釘が抜けてしまうだけで、屋根材だけではなく建物全体にも影響を及ぼしてしまいます。
そのため、釘が抜けただけと放置せずに、しっかりとメンテナンスすることが大切です。

 

 

 

釘抜けの補修方法

 

棟板金の釘抜けは必ず起こる?原因や放置した場合に起こるトラブルとは

釘抜けが起こった場合、劣化の状態によって適切な補修が必要です。
最後に棟板金の釘抜けの補修方法について解説します。

 

 

釘の打ち直し

釘の抜けが発生した場合、貫板まで劣化していなければ釘の打ち直しをおこないます。
補修の流れは以下になります。

 

①古い釘を抜き新しい釘やビスを打つ
②コーキング材で隙間を塞ぐ

 

まずは、既存の釘を抜いて新しく釘を打ち直します。
新たに釘を打ち直す際は、既存の釘よりも大きいサイズの釘を使用したり、ステンレス製の釘やビスを使用します。
最後に釘の隙間をコーキングで塞ぎ、固定したら完了です。

 

 

貫板交換

釘抜けによって下地材である貫板まで腐食している場合は、貫板交換をおこないます。
貫板交換工事の流れは以下になります。

 

①腐食した貫板の撤去
②新しい貫板を設置
③既存の棟板金を設置
④釘を打つ
⑤コーキング材で隙間を塞ぐ

 

まずは、棟板金を外し腐食している貫板を撤去します。
その後、新しい貫板を設置して既存の棟板金を取り付けます。
棟板金の横から釘を打ち、隙間をコーキング材で塞いだら完了です。

 

 

棟板金交換

棟板金が飛んでしまった場合は棟板金交換をおこないます。
流れは以下になります。

 

①既存の棟板金と貫板を撤去
②新しい貫板を設置
③新しい棟板金を設置
④釘を打つ
⑤コーキング材で隙間を塞ぐ

 

まずは、既存の棟板金と貫板を全て撤去し、新しい棟板金と貫板を設置します。
棟板金を釘で固定し、コーキング材で隙間を塞いで完了となります。
棟板金のメンテナンスには足場の設置が必要です。
足場の設置には費用がかかるため、屋根塗装や外壁塗装の際に併せておこなうことがおすすめです。

 

 

 

まとめ

棟板金の釘抜けは、熱膨張によってどの家でも起こってしまう現象です。
そのまま放置してしまうと棟板金の飛散や雨漏りが発生してしまうなど、様々なトラブルが起こってしまいます。
そのため、7~10年程を目安にメンテナンスをおこなうことが重要です。
屋根は下からは見えない部分ですが建物を守る重要な場所になるため、劣化が起こっている場合は適切な補修をおこないましょう。

 

*K*

 

 

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