棟板金の貫板が劣化したら?劣化の原因やメンテナンス方法を解説

棟板金の貫板が劣化したら?劣化の原因やメンテナンス方法を解説

投稿日:2023.6.10 更新日:2023.6.20

棟板金の貫板が劣化したら?劣化の原因やメンテナンス方法を解説

 

「棟板金が浮いている」と業者に指摘されたことがある方は多いのではないでしょうか。
棟板金が浮いたり剥がれたりするのは「貫板」の劣化が原因です。
貫板とは棟板金を固定している板のことをいいます。
貫板が劣化した場合は、棟板金の浮きや雨漏りにもつながるため早めのメンテナンスが必要です。
この記事では、棟板金や貫板が劣化する原因やメンテナンス方法について解説します。
棟板金の浮きを指摘されている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

 

 

棟板金の貫板とは

 

建物の基礎とは?役割や種類について解説

 

棟板金とは、スレート屋根などの金属屋根の頂上に取り付けられている板金のことです。
そして、棟板金の内部には貫板(ぬきいた)という下地材が打ち付けられています。
棟板金は屋根の頂上に付いており、釘やビスを横から打つことで貫板と固定しています。
すなわち、貫板とはスレート屋根の棟板金を固定するための板のことです。
貫板は木製が多かったのですが、現在は樹脂製の貫板も多くなっています。
木製は水分に弱いため雨水によって腐食しやすいですが、樹脂製は木製よりも腐食しづらいのです。
木製よりも価格は高めですが、水分を吸収しないため腐食しにくいというメリットがあります。

 

貫板は年数の経過によって劣化していき、劣化することで釘を固定することができなくなります。
棟板金が浮いたり剥がれたりするのは「貫板」の劣化が原因なのです。
貫板の劣化によって棟板金が浮いてしまうと、台風などの強風によって棟板金が飛んだり落ちたりするなど非常に危険です。
また、棟板金がなくなると隙間から雨水が浸入して、雨漏りにもつながってしまいます。
そのため、棟板金だけではなく貫板まで腐食していないかどうか、定期的にメンテナンスする必要があります。

 

 

 

棟板金・貫板の劣化原因

 

棟板金や貫板の劣化には、以下のような原因が考えられます。

 

・釘の抜け
・雨水の浸入

 

それぞれ詳しく解説します。

 

 

釘の抜け

棟板金と貫板は釘で固定してあり、年数が経過することで釘が抜けてしまいます。
釘は7~10年ほどで緩んで抜けてしまい、これはどの家でも起こる現象です。
釘が抜けるのは、棟板金の熱膨張と収縮が原因です。
日中、棟板金が太陽の熱を浴びることで温められ膨張し、夜になると気温が下がるため収縮します。
膨張した際は釘も一緒に引っ張られますが、収縮する際は釘はそのままの位置で棟板金のみ収縮してしまいます。
このような膨張と収縮を何度も繰り返すことで、釘が緩み抜けが起こってしまうのです。
釘が抜けて棟板金が浮くと、雨漏りや飛散にもつながるため早めの対処が必要です。

 

 

雨水の浸入

貫板の劣化は雨水が浸入することが原因で起こります。
貫板は棟板金に覆われているため雨水は入らないのでは?と思うかもしれません。
しかし前述の通り、棟板金は釘の抜けが原因で剥がれてしまいます。
棟板金が剥がれてしまうと貫板がむき出しの状態になってしまい、簡単に雨水が入り込んでしまうのです。
雨水が入り込んだ貫板は徐々に腐食してしまいます。
また、棟板金が浮いていない場合でも、釘の僅かな隙間から雨水は入り込んでしまいます。
さらに棟板金の継ぎ目には隙間があり、その隙間を埋めているコーキングが劣化してしまうと、そこからも雨水が浸入してしまうのです。

 

 

棟板金と貫板のメンテナンス方法

 

神奈川県秦野市 Y様邸 屋根塗装工事 棟板金のコーキング補修

最後に棟板金と貫板のメンテナンス方法について解説します。
ぜひ参考にして適切な対処をおこないましょう。

 

 

釘の打ち直し

前述の通り、棟板金と貫板は釘で固定してあり、釘は年数の経過とともに抜けてしまいます。
釘の抜けを放置してしまうとさまざまトラブルが発生するため、釘の打ち直しをしてしっかりと固定する必要があるのです。
古い釘を抜き新しい釘を打ち直したあとは、釘部分にコーキング材を施し、しっかりと固定し雨水が入らないように隙間を塞ぎます。

 

 

棟板金の塗装

棟板金は経年劣化によってサビが発生してしまいます。

サビを長年放置してしまうと耐久性が低下してしまうだけではなく、最悪の場合は棟板金に穴が開いてしまう可能性もあります。

穴が開いた場合はそこから雨水が浸入して雨漏りへと繋がってしまうため、サビが発生する前に定期的に塗装をおこなうことが大切です。

棟板金の塗装ではまず高圧洗浄やコーキング補修、ケレンなどの下地処理をおこないます。

高圧洗浄で塗装面の汚れを落とし、ケレンでサビや古い塗膜を除去することで塗料の密着性が高まるのです。

また棟板金の継ぎ目には隙間があるため、コーキング補修もおこないます。

下地処理後はサビ止め塗料で下塗りをおこない、仕上げとなる中塗り・上塗りの3度塗りをして完了となります。

 

 

当社の塗装工事については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。

 

 

棟板金と貫板の交換

釘の打ち直しをしたのに固定されない場合は、下地材である貫板が劣化している可能性があります。
そのような場合は、棟板金と貫板の交換をする必要があります。
貫板の劣化を確認するには、まずは棟板金を取り外さなければいけません。
貫板は棟板金の下に打ち付けられているため、棟板金を外して初めて劣化を確認することができるのです。
棟板金を外すことで貫板の腐食を確認したら、腐食した貫板を撤去して新しい貫板への交換をおこないます。
その上から新しい棟板金を取り付け釘で固定し、継ぎ目や釘部分にコーキング材を充填したら完了です。

 

 

 

まとめ

棟板金は熱膨張によって釘の抜けが起こり、浮いたり剥がれたりすることがあります。
そこから雨水が入り込んでしまうと貫板の腐食にもつながり、雨漏りや棟板金の飛散が起こる危険もあるのです。
貫板には木製と樹脂製があり、特に木製の場合は雨水が入り込むことで腐食してしまいます。
そして、貫板が腐食してしまうと釘を固定することができなくなってしまうため、貫板の交換工事が必要になってしまいます。
そのようなことを防ぐためには、釘の打ち直しや塗装など定期的にメンテナンスすることが大切です。

 

*K*

 

 

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