屋根葺き替え工事は全7工程!どれくらいの期間がかかる?
投稿日:2023.6.29 更新日:2023.7.3
屋根は下からは見ることができないため劣化にも気付きにくく、メンテナンスを後回しにしている方も多いのではないでしょうか。
しかし、屋根は雨風や紫外線が直接当たるため外壁よりも耐用年数が短く、約7年を目安にメンテナンスする必要があるのです。
屋根材だけではなく下地材まで傷んでいる場合は、「葺き替え工事」をおこないます。
この記事では、葺き替え工事の全工程と期間について詳しく解説します。
屋根工事を検討している方はぜひ参考にしてください。
屋根葺き替え工事とは
通常、屋根工事をする場合「カバー工事」か「葺き替え工事」をおこなうことになります。
カバー工事は、既存の屋根の上から新しい屋根材を被せる方法です。
既存の屋根の劣化がひどくなく、費用の安さを重視したい場合はカバー工法での工事がおすすめです。
しかし、過去に屋根が原因で雨漏りが発生したことがある場合、屋根内部の下地材まで傷んでいる可能性が高いためカバー工法はできません。
また、塗装だけでも耐久性を取り戻すことができません。
そのような場合は「葺き替え工事」をおこないます。
葺き替え工事は、既存の屋根材を全て撤去してから新しい屋根材を取り付ける方法です。
葺き替え工事であれば屋根材から下地材まで一新できるため、屋根の寿命が長くなり見た目も綺麗になります。
屋根葺き替え工事の工程
屋根葺き替え工事はカバー工事とは異なり、屋根材や下地材の撤去作業などがあるため工程が多くなります。
葺き替え工事の全工程は以下になります。
①足場の設置
②既存の屋根材撤去
③野地板の設置
④防水シート敷き
⑤新しい屋根材の設置
⑥板金・雪止め設置
⑦足場の解体
それぞれ詳しく解説します。
①足場の設置
屋根工事は高所での作業になり、転倒や転落の危険があります。
職人の安全性を確保し、効率よく作業するためには足場を設置する必要があるのです。
屋根工事で使用する足場は「くさび式足場」が一般的です。
くさび式足場はハンマー1本で組み立てることができますが、ハンマーで叩く音が大きいため近隣トラブルが起こることも少なくありません。
そのため、近隣の方の理解を得るために事前に挨拶をおこなうことが大切です。
②既存の屋根材撤去
足場設置後は、劣化している既存の屋根材を撤去します。
葺き替え工事では下地材まで全て取り替えるため、下地材も一緒に撤去します。
この作業中に注意しなければいけないのが雨です。
雨が降ってしまうと雨漏りが起こってしまう危険があるのです。
そのため、屋根材撤去から野地板設置・防水シート敷きまでの工程を大人数で一気におこなうようにします。
また、撤去作業時には砂や埃などが舞ってしまうため、近隣の家を汚してしまわないように飛散防止シートを取り付けます。
③野地板の設置
新しい屋根材を取り付ける前に、下地材となる野地板の設置をおこないます。
野地板は屋根を支える重要な部材で、野地板がないと強風などによって屋根が飛ばされてしまう危険があるのです。
また、下地が劣化している場合もあるため、劣化が見られた場合は下地補修や補強をしたあとに野地板の設置をおこないます。
④防水シート敷き
雨漏りを防止するために、野地板の上から防水シート(ルーフィングシート)を敷きます。
屋根は雨の影響を直接受けるため、劣化により雨水が浸入しやすく雨漏りも発生しやすい箇所です。
そのため、防水シートは非常に重要なもので隙間なく敷いていきます。
防水シートがあることで、屋根の中に入った雨水を建物内部に入らないようにすることができるのです。
大きいホッチキスのようなタッカーを使用したり、粘着式のシートを使用して張り付けていきます。
⑤新しい屋根材の設置
防水シート敷きが完了したら、新しい屋根材を設置していきます。
屋根材には様々な種類がありますが、近年では軽い金属屋根やスレート屋根への葺き替えが多い傾向にあります。
既存の屋根が瓦屋根だった場合、軽い屋根材に葺き替えることで建物への負担が軽減されて耐震性を高めることができるのです。
また、既存の屋根材とは別の屋根材に変えることで、外観を新しく変えることもできます。
⑥板金・雪止め設置
屋根の頂上には板金が取り付けられています。
板金は雨水が浸入しないようにするために重要な部材です。
新しい屋根材の設置が終わったら、板金を横から釘で固定していきます。
また、雪止め金具を取り付ける場合はここで取り付けをおこないます。
⑦足場の解体
全ての作業が完了したら、最後に足場の解体をおこないます。
足場は解体時にも大きな音が発生するため、近隣への事前の挨拶は必ずしておきましょう。
また、足場は屋根や外壁などの塗装工事でも使用します。
そのため、屋根や外壁の塗装工事も一緒におこなうことで、足場の組み立て費や解体費が別でかからないためコスト削減につながります。
当社の屋根・外壁塗装については、「外壁塗装・屋根塗装」からご確認ください。
屋根葺き替え工事の期間はどれくらい?
屋根葺き替え工事は、カバー工事よりも工程が多いため日数も長くかかります。
期間の目安としては、1週間~2週間程度で全工程が完了すると考えておきましょう。
それぞれの工程でかかる日数は以下になります。
・足場の設置:半日~1日程度
・既存の屋根材撤去:2日程度
・野地板の設置:1~2日程度
・防水シート敷き:1日程度
・新しい屋根材の設置:2~5日程度
・足場の解体:1日程度
ここで説明した期間はあくまでも目安になります。
工事を予定通り進めることができれば1週間ほどで完了するケースもあり、天候などによって順調に進まなかった場合は2週間以上かかるケースもあるでしょう。
まとめ
屋根葺き替え工事は、傷んでいる屋根材から下地材まで全てを新しいものに取り替える工事なので、耐震性が高くなり建物自体の寿命も長くなります。
また、見た目も新築同様に綺麗になるというメリットもあります。
そのため、カバー工法よりは工期が長くはなってしまいますが、おすすめの屋根リフォームです。
これから葺き替え工事を検討している方は、本記事を参考にしてスムーズな工事をおこなってください。
*K*
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